Googleサイトで作ったホームページのSEO効果の秘訣

Googleサイトで作成したホームページでも、適切な戦略を立てれば十分なSEO効果を得られます。今回は、その具体的な方法を13のテクニックとして紹介します。

無料で簡単にホームページが作れる魅力的なツールですが、「SEO効果が弱い」という声もよく聞きます。でも、安心してください。

本記事では、Googleサイトで作ったホームページのSEO効果を高める具体的な方法を、初心者にもわかりやすく解説します。

SEO初心者必見「Googleサイトで作ったホームページのSEO効果」を高める13の秘訣

Googleサイトでホームページを作るメリット

まずはGoogleサイトについて。Googleサイトは、個人や中小企業がホームページを手軽に作成できるツールとして人気を集めています。その主なメリットは以下の3点です。

1. 無料で利用可能
   初期費用や月額料金が一切かからないため、予算の限られた個人や小規模ビジネスに最適です。私自身、クライアントの急なウェブサイト制作依頼に対して、Googleサイトを提案し、喜ばれた経験があります。
2. 簡単な操作性
   専門的な知識がなくても、直感的なインターフェースで簡単にページを作成できます。ドラッグ&ドロップで要素を配置し、テキストや画像を自由に編集できるため、HTMLやCSSの知識がなくてもデザイン性の高いサイトが作れます。
3. Google製品との連携
   GoogleアナリティクスやGoogleマイビジネスなど、他のGoogle製品と簡単に連携できます。これにより、サイトのアクセス解析やローカルSEOの強化が容易になります。

次の章では、その理由と対策について詳しく見ていきます。

GoogleサイトはSEOに弱い?その理由と対策

Googleサイトで作成したホームページは、一般的にSEO効果が弱いと言われています。その主な理由と対策を解説します。

1. 独自ドメインの問題

理由:デフォルトでは「sites.google.com/view/あなたのサイト名」というURLになります。これは検索エンジンにとって、独立したウェブサイトというよりもGoogleの一部として認識されやすい傾向があります。

対策:独自ドメインを取得し、Googleサイトに設定することで、この問題を解決できます。独自ドメインを使用することで、ブランディングの強化とSEO効果の向上が期待できます。

実際、私が管理しているクライアントのサイトでも、独自ドメインの設定後、検索順位が徐々に上昇しました。

ドメインの選び方も重要で、キーワードを含むドメインを選ぶことで、さらなるSEO効果が期待できます。ただし、過度なキーワード詰め込みは逆効果なので注意が必要です。

2. HTTPS対応

理由:HTTPSは現在のウェブ標準であり、Google検索のランキング要因の一つです。

対策:Googleサイトは標準でHTTPS対応しているため、この点については心配ないです。むしろ、これはGoogleサイトを使用する利点の一つとも言えます。

HTTPSの重要性は年々増しており、2014年にGoogleがHTTPSを検索ランキングの要因として発表して以来、ほとんどのウェブサイトがHTTPSに移行しています。

HTTPSは、ウェブサイトのセキュリティを高める技術です。簡単に言えば、ユーザーとウェブサイト間の通信を暗号化し、情報の盗聴や改ざんを防ぐ仕組みです。

Google検索では、HTTPSを採用しているサイトを高く評価する傾向があります。その理由は主に以下の3点です。

1. セキュリティ:ユーザーの個人情報を守るため
2. 信頼性:安全なサイトであることをアピールできる
3. ユーザー体験:安心してサイトを閲覧できる

HTTPSを導入することで、SEOの観点からも有利になり、検索順位の向上につながる可能性があります。特に、個人情報を扱うサイトや、Eコマースサイトでは重要です。

3. モバイルフレンドリー対応

理由:Googleはモバイルファーストインデックスを採用しているため、モバイル表示に最適化されていないサイトは検索順位が下がる可能性があります。

対策:Googleサイトは基本的にレスポンシブデザインを採用しているため、モバイルフレンドリーな設計になっています。ただし、実際の表示を自分のスマホで確認し、修正の必要があれば調整しましょう。

モバイルフレンドリーの重要性は、2015年の「Mobilegeddon」と呼ばれるGoogleのアルゴリズム更新以降、ますます高まっています。実際、訪問ユーザーのデバイスを調べてみると、9割前後がスマホからのアクセスになってきています。

4. カスタマイズ性の制限

理由:Googleサイトは使いやすい反面、高度なカスタマイズが難しいです。これにより、SEO対策の一部が制限される可能性も。

対策:後述する「GoogleサイトのSEO効果を高める13のテクニック」を活用し、可能な範囲で最大限のSEO対策を行いましょう。

カスタマイズ性の制限は、確かにGoogleサイトの弱点の一つです。ただ、この制限があるからこそ、難しい事をしなくても、本質的なコンテンツ作りに集中できるというメリットもあります。

SEOの世界では、「コンテンツはキング」という言葉がよく使われますが、まさにこの点を強調していると言えますよね。

GoogleサイトのSEO効果を高める13のテクニック

1. 適切なタイトル・メタディスクリプション

タイトルとメタディスクリプションは、検索結果ページ(SERP)に表示される重要な要素です。以下のポイントに注意して設定してください。

• タイトル:
  ・32文字以内で、ページの内容を的確に表現する
  ・重要なキーワードを前半に含める
  ・サイト名やブランド名を後半に入れる
• メタディスクリプション:
  ・120文字以内で、ページの内容を簡潔に説明する
  ・ユーザーの興味を引く魅力的な文章にする
  ・キーワードを自然に盛り込む

例えば、本記事のタイトルとメタディスクリプションは以下のようになります:

タイトル:「Googleサイトで作ったホームページのSEO効果の秘訣」
メタディスクリプション:「Googleサイトで作成したホームページのSEO効果を高める13の具体的な方法を解説。無料ツールの特性を活かしつつ、検索順位を向上させるコツを紹介します。」

私見ですが、タイトルとメタディスクリプションの作成は、SEO対策の中でも最も重要な要素の一つだと考えています。なぜなら、これらは検索結果ページで直接ユーザーの目に触れる部分であり、クリック率に大きな影響を与えるからです。

2. 見出しタグ(H1, H2)の最適化

見出しタグは、ページの構造を明確にし、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくするために重要です。

• H1タグ:ページのメインタイトルとして使用し、1ページに1つだけ設置する
• H2タグ:記事の主要セクションを示すために使用する
• H3タグ以降:サブセクションや詳細な項目を示すために使用する

Googleサイトでは、「見出し大」がH1タグ、「見出し中」がH2タグとして認識されます。これらを適切に使用し、キーワードを自然に含めることで、SEO効果を高めることができます。

見出しタグの重要性は、2011年のGoogleのPandaアップデート以降、さらに高まっています。適切な見出し構造は、ユーザーの読みやすさを向上させるだけでなく、検索エンジンのクローラーがコンテンツを理解しやすくなるため、SEO効果も期待できます。

3. 画像のalt属性設定

画像のalt属性(代替テキスト)は、視覚障害者向けの読み上げや、画像が表示されない場合の代替テキストとして機能します。同時に、検索エンジンが画像の内容を理解する手がかりにもなります。

Googleサイトでは、画像をクリックして「代替テキスト」欄に入力することで、alt属性を設定できます。以下のポイントに注意して設定してください。

• 画像の内容を簡潔に説明する
• 可能であれば関連キーワードを含める
• 長すぎる説明は避け、通常50文字以内に収める

例:「Googleサイトの管理画面のスクリーンショット」

alt属性の設定は、画像検索でのランキング向上にも寄与します。2018年のGoogleの画像検索アルゴリズム更新以降、alt属性の重要性はさらに高まっています。

4. 外部リンク・内部リンクの設置

適切なリンク設定は、ユーザビリティの向上とSEO効果の両方に寄与します。

• 外部リンク:
  ・信頼性の高いサイトへのリンクを適度に設置する
  ・関連性の高い情報源を参照することで、コンテンツの信頼性を高める
• 内部リンク:
  ・サイト内の関連ページへのリンクを設置する
  ・ユーザーの回遊性を高め、サイト全体の評価向上につなげる

Googleサイトでは、テキストを選択し、リンクアイコンをクリックすることで簡単にリンクを設置できます。※過剰なリンク設置は逆効果になる可能性があります。適度な量にしてください。

リンクの質と量のバランスは、2012年のGoogleのPenguinアップデート以降、特に重要になっています。自然なリンク構造を心がけることが、長期的なSEO効果につながります。

5. モバイル対応のチェック

前述の通り、Googleサイトは基本的にモバイルフレンドリーな設計になっていますが、必ず実際の表示を確認してください。

1. 実際のスマートフォンやタブレットで表示を確認する
2. 文字サイズ、ボタンの大きさ、画像の表示などを調整する

モバイル対応を最適化することで、ユーザー体験の向上とSEO効果の両方を達成できます。

2019年7月以降、Googleはモバイルファーストインデックスを全ての新しいウェブサイトに適用しています。このため、モバイル対応は今や必須です。

6. コンテンツの質と量の向上

高品質で豊富なコンテンツは、SEOの基本中の基本。Googleサイトで作る各ページも、以下のポイントに注意してコンテンツを作成しましょう。

• ユーザーのニーズに応える情報を提供する
• 適切な長さのコンテンツを作成する(一般的に1500字以上が望ましい)
• 定期的に新しいコンテンツを追加する
• オリジナルのコンテンツを心がける

コンテンツの質は、2011年のGoogleのPandaアップデート以降、特に重要視されています。「薄いコンテンツ(役立つ情報が少ない)」は検索順位の低下につながる可能性があります。

7. ページ速度の最適化

ページの読み込み速度は、ユーザー体験とSEO効果の両方に影響を与えます。Googleサイトは基本的に高速ですが、以下の点に注意しましょう。

• 大きすぎる画像は圧縮して使用する
• 不要な要素は削除する
• 動画や大きなファイルの埋め込みは最小限に抑える

2018年7月以降、Googleはモバイルでのページ速度を検索ランキングの要因として考慮しています。
⇒PageSpeed Insightsでスピードを調べられます。

8. 構造化データの活用

構造化データは、検索エンジンにウェブページの内容をより詳細に理解させるための仕組みです。Googleサイトでは直接的な構造化データの実装は難しいですが、以下の方法で対応できます。

• コンテンツの構造を明確にする(見出しタグの適切な使用など)
• リストや表を活用して情報を整理する
• 画像や動画に適切な説明文を付ける

構造化データの重要性は年々増しており、特に2011年以降、Googleが導入したリッチスニペットの表示に大きく影響しています。うまく活用すれば、検索結果での目立ち方が格段に向上します。

9. ローカルSEOの最適化

地域に根ざしたビジネスの場合、ローカルSEOは非常に重要項目です。Googleサイトでも以下の対策が可能です。

• Googleマイビジネスとの連携
• 地域名やサービス名を適切に使用
• 住所や電話番号を明確に記載
• 地域に特化したコンテンツの作成

私の経験上、ローカルSEOは、ライバルも少なく比較的短期間で効果が出やすい傾向があります。特に2014年のGoogleのPigeonアップデート以降、地域検索の重要性が増しています。

10. ユーザー体験(UX)の向上

良好なユーザー体験は、直接的・間接的にSEO効果を高めます。以下の点に注意して作成してください。

• わかりやすいナビゲーション設計
• 読みやすいフォントと適切な文字サイズの使用
• コンテンツの論理的な構成
• モバイルでの操作性の確保

ユーザーがどのようにサイトを閲覧しているかという行動が、間接的に検索順位に影響を与えると考えられています。具体的には

直帰率(bounce rate):ユーザーがサイトを訪れてすぐに離脱してしまう割合

滞在時間(dwell time):ユーザーがサイトに留まっている時間

これらの指標が良好な場合、つまり直帰率が低く、滞在時間が長い場合、そのサイトは有益な情報を提供していると判断する可能性が高くなります。その結果、Googleでの検索順位が向上する傾向があります。

つまり、ユーザーが喜んで長く滞在するような魅力的なサイトを作ることが、結果的にSEOにも良い影響を与えるということです。

11. ソーシャルメディア(SNS)との連携

直接的なSEO効果は限定的ですが、間接的な効果は大きいです。

• SNSのシェアボタンを設置
• コンテンツをソーシャルメディアで積極的に共有
• SNSのプロフィールにウェブサイトのリンクを記載

2010年代初頭には「ソーシャルシグナル」がSEOの直接的な要因として注目されましたが、現在はその直接的な影響は薄れています。ただ、ブランド認知度の向上や自然なリンク獲得につながるため、依然として重要な要素であることは変わりません。

12. アナリティクスの活用

GoogleアナリティクスをGoogleサイトに連携させることで、以下のような分析が可能になります。

• アクセス数や滞在時間の把握
• ユーザーの行動パターンの分析
• 人気のあるコンテンツの特定
• 改善が必要なページの発見

2005年にGoogleがUrchinを買収してGoogleアナリティクスを立ち上げて以来、ウェブ解析の重要性は飛躍的に高まりました。データに基づいた継続的な改善が、長期的なSEO成功の鍵です。

13. 定期的な更新と最適化

SEOは一度やって終わりではありません。以下のような継続的な取り組みが必要です。

• 定期的な新規コンテンツの追加
• 既存コンテンツの更新と改善
• 最新のSEOトレンドへの対応
• パフォーマンスの定期的なチェックと改善

SEOの世界は常に変化しています。例えば、2019年のBERTアップデートにより、Googleの自然言語処理能力が大幅に向上しました。変化に柔軟に対応することが、長期的なSEO成功につながります。

まとめ:Googleサイトで作ったホームページのSEO効果

Googleサイトで作ったホームページのSEO効果を高めるには、ツールの特性を理解し、できる範囲で最大限の対策を行うことです。以下を実践し、着実にSEO効果を向上させていきましょう。

1. 独自ドメインの設定
   可能であれば独自ドメインを取得し、設定する
2. コンテンツの最適化
   ・キーワードを意識したタイトル・メタディスクリプションの作成
   ・適切な見出し構造(H1, H2, H3)の使用
   ・画像のalt属性設定
3. 内部リンク・外部リンクの適切な設置
4. モバイル対応の確認と調整
5. Googleアナリティクスの導入
   アクセス解析を行い、継続的に改善する
6. 定期的なコンテンツ更新
   新鮮なコンテンツを提供し続ける

これら6つの対策を実施することで、Googleサイトで作成したホームページでも、十分なSEO効果を得ることができます。ただし、サイトの規模や目的によっては、Googleサイトでの作成に適さない場合もあります。

その場合は、WordPressなどのCMSや専門的なWeb制作の導入を検討するのも一案です。

最後に、SEOは一朝一夕で結果が出るものではないです。継続的な努力と分析、改善が必要です。今回ご紹介した方法を着実に実践し、長期的な視点でサイトの成長を目指してください。

Googleサイトの特性を活かしつつ、効果的なSEO対策を行うことで、検索順位の向上と、それに伴うアクセス数の増加を実現できるはずです。

ただし、ビジネスの成長に伴い、より高度な機能が必要になった場合は、躊躇せずに他のプラットフォームへの移行を検討することをお勧めします。

SEOは、テクニカルな側面と創造的な側面の両方が求められる、奥深い分野です。時には難しく感じることもあるかもしれませんが、一歩一歩着実に進めていけば、必ず成果は出るはずです。

皆さんのGoogleサイトでのSEO成功を心より願っています。がんばってください!

SEO対策のポイント	説明
質の高いコンテンツ作成	ユーザーにとって価値のある情報を提供する
キーワード最適化	タイトル、見出し、本文に適切にキーワードを配置
サイト構造の最適化	論理的な階層構造と内部リンクの活用
モバイル対応	レスポンシブデザインでスマートフォン表示を最適化
ページ速度の改善	画像圧縮や不要なコードの削除でパフォーマンスを向上
メタデータの最適化	タイトルタグとメタディスクリプションの適切な設定
1ページ1キーワード	各ページで特定のキーワードに焦点を当てる