当時のお金は現在ではいくら?時代小説や歴史資料がもっと面白くなる!歴史的通貨価値換算ツールの紹介
例えば、歴史ドラマを見ていた際に、大正時代や昭和時代の「あの年代のお金は現在ではいくらなんだろう?」と思ったときに気軽に計算してみてください。
お金の価値換算ツール(CPIベース)
※このツールは「お金の価値換算ツール(CPIベース)」です。
物価の変動を反映するため、2020年を基準(CPI=100)に、歴史的な物価指数で換算しています。
- 1901年(明治34年)から2025年(令和7年)まで、1年単位で選べます。
- 金額は円・銭・厘で入力できます(1円=100銭=1000厘)。
- 「現在のお金 → 昔の価値」の逆方向にも換算できます。
- 選んだ年と現在の物価水準をくらべる棒グラフを表示します。
- 換算履歴を最大10件、お使いの端末の中にだけ保存します。
歴史的通貨価値換算
1円=100銭=1000厘(銭・厘は1953年末で廃止されました)
出典:日本銀行「教えて!にちぎん」掲載の企業物価指数(戦前基準指数/昭和9〜11年平均=1)および総務省統計局「消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合/2020年=100)」。2026年2月時点の公表値にもとづきます。
換算履歴
| 年 | 入力 | 換算結果 |
|---|
履歴はこの端末のブラウザ内にのみ保存されます(最大10件)。
どの統計を使って計算しているか
1947年(昭和22年)以降は、総務省統計局の消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合、2020年=100)を使っています。私たちが実際に買う商品とサービスの値段をもとにした指数で、暮らしの感覚に一番近いものさしです。
ところが、消費者物価指数は1947年からしか存在しません。そこで1946年(昭和21年)以前は、日本銀行が戦前の換算に用いている企業物価指数の戦前基準指数(昭和9〜11年平均=1)で計算しています。
こちらは企業どうしが取引するモノの値段が対象で、サービスの値段は含まれません。戦前の年を選ぶと、ツールがその旨を表示します。
どちらのものさしを使うかで、答えは大きく変わります。たとえば昭和40年(1965年)の1万円は、消費者物価指数では約4.8倍の約4万8千円ですが、企業物価指数では約2.5倍の約2万5千円です。
日本銀行自身も、何をものさしにするかで結果はまちまちになると説明しています。そのためこのツールでは、1947年以降の年については参考として企業物価指数での結果も併記しています。
円・銭・厘 ― 昔のお金の単位
明治4年(1871年)の新貨条例によって、それまでの両・分・朱に代わり「円」が誕生しました。補助単位として銭と厘が定められ、1円=100銭=1000厘という関係になっています。
時代小説やドラマで「三銭のアンパン」「五厘の駄菓子」といった表現に出会うのはこのためです。
銭と厘は、昭和28年(1953年)末の小額通貨整理法で通貨単位としては廃止されました。いまも為替レートや利率の計算で「銭」を見かけるのは、その名残です。
明治33年(1900年)以前を知りたいときは
信頼できる物価指数をさかのぼれるのは1901年(明治34年)までで、それ以前については公的な統計がありません。
明治初期の1円がいくらかを知りたいときは、指数で計算するのではなく、当時の具体的な値段と今の値段を直接くらべるのが現実的です。
日本銀行の貨幣博物館も、江戸時代の1両について同じ考え方を紹介しています。18世紀の1両は、米で換算すると約8万円、大工の賃金で換算すると約41万円となり、何を基準にするかで5倍もの開きが出ます。
明治初期についても、米の値段、職人の日当、そば一杯の値段など複数の目安を並べて、だいたいこのくらいの幅、という捉え方をするのが安全です。
注意していただきたいこと
このツールが出す数字はあくまで目安であり、正しいとは限りません。同じ年でも品目によって値上がりの度合いはまったく違うので、ひとつの数字で言い切れるものではありません。
だいたいいくらなんだろう、という楽しみ方をしていただければと思います。
とくに1937年から1949年ごろは、公定価格・配給制度・闇市の値段が入り混じっていた時期で、統計上の物価と人々の実感が大きくずれています。この期間をまたぐ換算は、かなりの幅を持って受け止めてください。
なお、昭和21年(1946年)の「新円切替」は、預金封鎖とあわせて手持ちの紙幣を強制的に新しい紙幣へ交換させた措置で、通貨の呼び方や桁を変えるデノミネーションとは別のものです。
円という単位そのものは、戦前から今日まで変わっていません。
早見表:主な年のお金は今いくら?
ツールを使わずにざっと知りたい方のために、代表的な年の倍率をまとめました。戦前は消費者物価指数が存在しないため企業物価指数(戦前基準)、戦後は消費者物価指数を使っています。いずれも2025年(令和7年)の物価と比べた数字です。
戦前:当時の1円は今のいくら?
| 年 | 当時の1円 | 物価倍率 | その頃のできごと |
|---|---|---|---|
| 1901年(明治34年) | 約1,950円 | 約1,946倍 | 官営八幡製鉄所が操業を開始 |
| 1912年(明治45年・大正元年) | 約1,410円 | 約1,413倍 | 明治から大正へ |
| 1920年(大正9年) | 約540円 | 約544倍 | 第一次世界大戦の好況で物価がピークに |
| 1926年(大正15年・昭和元年) | 約790円 | 約789倍 | 大正から昭和へ |
| 1930年(昭和5年) | 約1,030円 | 約1,032倍 | 昭和恐慌でデフレが深刻化 |
| 1940年(昭和15年) | 約560円 | 約556倍 | 価格等統制令で公定価格の時代に |
| 1945年(昭和20年) | 約260円 | 約261倍 | 終戦。ここから猛烈なインフレへ |
大正9年(1920年)の1円が、その6年後の大正15年(1926年)より安く見えるのは計算間違いではありません。第一次世界大戦の好景気で物価が急騰し、そのあと反動不況で下がったためです。物価が高い年ほど、同じ1円で買えるものは少なくなります。
戦後:当時の1万円は今のいくら?
| 年 | 当時の1万円 | 物価倍率 | その頃のできごと |
|---|---|---|---|
| 1950年(昭和25年) | 約95,800円 | 約9.6倍 | 朝鮮戦争の特需がはじまる |
| 1955年(昭和30年) | 約68,700円 | 約6.9倍 | 高度経済成長のはじまり |
| 1960年(昭和35年) | 約63,700円 | 約6.4倍 | 所得倍増計画 |
| 1965年(昭和40年) | 約47,700円 | 約4.8倍 | 日本銀行が換算例に使っている年 |
| 1970年(昭和45年) | 約36,400円 | 約3.6倍 | 大阪万博 |
| 1975年(昭和50年) | 約21,200円 | 約2.1倍 | オイルショックの狂乱物価が一段落 |
| 1980年(昭和55年) | 約15,400円 | 約1.5倍 | 第二次オイルショック |
| 1985年(昭和60年) | 約13,500円 | 約1.3倍 | プラザ合意 |
| 1990年(平成2年) | 約12,700円 | 約1.3倍 | バブル経済のピーク |
| 2000年(平成12年) | 約11,800円 | 約1.2倍 | デフレが定着 |
| 2010年(平成22年) | 約12,200円 | 約1.2倍 | 物価はほぼ横ばいのまま |
| 2020年(令和2年) | 約11,400円 | 約1.1倍 | 現行の指数の基準年 |
平成に入ってからの30年間は、倍率がほとんど動いていません。日本の物価が長いあいだ止まっていたことが、この数字からもよくわかります。
よくある質問
- Q明治時代の1円は今のいくらですか?
- A
企業物価指数(戦前基準)で計算すると、明治34年(1901年)の1円が今の約1,950円、明治45年(1912年)の1円が約1,410円です。明治といっても40年以上あり、時期によって倍率はかなり違います。なお、この指数がさかのぼれるのは1901年までで、それより前は公的な統計がありません。
- Q昭和初期の1銭は今のいくらですか?
- A
1円=100銭ですので、昭和5年(1930年)の1銭は今の約10円、昭和15年(1940年)の1銭は約5.6円という計算になります。たとえば昭和初期に3銭で売られていたアンパンは、今のおよそ17〜31円ということになります。当時これが「高い」と言われたのは、菓子パンがまだ日常の食べ物ではなかったからです。
- Qサイトによって答えが違うのはなぜですか?
- A
何をものさしにするかが違うからです。消費者物価、企業物価、米の値段、職人の賃金、金の価格など、基準の取り方によって答えは数倍から十数倍も変わります。日本銀行も、ものさしによって計算結果はまちまちになるので参考程度に考えてほしい、と説明しています。ひとつの数字を信じ込むより、幅を持って捉えるのが正解です。
- Q戦前と戦後で計算方法が違うのはなぜですか?
- A
消費者物価指数が1947年(昭和22年)からしか存在しないためです。それ以前については、日本銀行が戦前の換算に使っている企業物価指数の戦前基準指数を用いています。企業どうしが取引するモノの値段が対象で、サービスの値段は含まれないため、消費者の実感より低めに出る傾向があります。
- Q江戸時代の一両は今のいくらですか?
- A
日本銀行金融研究所の貨幣博物館によると、18世紀の1両は、米の値段で換算すると約8万円、大工の賃金で換算すると約41万円になります。同じ1両でも5倍の開きが出るわけで、ひとつの数字では言い表せません。江戸時代は約260年と長く、金貨・銀貨・銭貨の交換相場も日々変動していたため、時期によっても大きく違います。
- Q銭や厘はいつまで使われていたのですか?
- A
明治4年(1871年)の新貨条例で定められ、昭和28年(1953年)末の小額通貨整理法によって通貨単位としては廃止されました。戦後のインフレで、1銭や1厘では買えるものがなくなってしまったためです。今も為替レートや利率の表示に「銭」が残っているのは、その名残です。
データの出典
- 日本銀行「教えて!にちぎん ― 昭和40年の1万円を、今のお金の価値に換算するとどの位になりますか?」(企業物価指数 戦前基準指数、消費者物価指数の一覧表/2026年2月時点)
- 総務省統計局「消費者物価指数(CPI)」
- 日本銀行金融研究所 貨幣博物館「江戸時代の1両は今のいくら? ― 昔のお金の現在価値 ―」



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