
楽天モバイルの通信料は、使用データ量に応じた段階制「Rakuten最強プラン」、Rakuten Linkアプリ未使用時の通話・SMS料金、オプション料金の合計で決まります。
「請求がおかしい」「解約したのに請求が続く」という疑問の多くは、この複雑な料金体系や特定の条件を知らないことから生じています。

この記事では、楽天モバイル通信料の全てを解明し、賢い節約術まで余すところなくお伝えします。
- Rakuten最強プランの3段階料金構造
- 高額請求になる5つの落とし穴
- 解約後も請求が続く3つの理由
- Rakuten Linkアプリ完全活用術
- 最強家族プログラムでの節約効果
- トラブル時の確実な解決手順
知恵袋ではわからない楽天モバイル通信料とは?完全解説

楽天モバイルの「通信料」は、思っている以上に複雑です。「無料」や「格安」と思っていたのに、実際の請求額にびっくりすることがあります。
Rakuten最強プランの基本構造
楽天モバイルの料金体系は「Rakuten最強プラン」一本のみです。月のデータ利用量に応じて自動的に3段階の料金が適用される仕組みです。
- 3GBまで:1,078円(税込)
- 3GB~20GB:2,178円(税込)
- 20GB以上:3,278円(税込)でデータ使い放題
この段階制プランは、使わない月は自動で安くなり、たくさん使う月はデータ量を気にしないで済むという画期的なシステムです。
最初は「無制限に使っても3,278円って本当?」と思いましたが、月によって変動するデータ使用量にフィットするので、いちいちプラン変更しなくて良いのは本当に便利です。
参考までに、総務省の家計消費状況調査(2023年)によると、1カ月の携帯電話・スマートフォンなどの通信・通話利用料の平均は、2人以上の世帯で月額約9,000円となっています。
※参照
総務省の家計消費状況調査2023(PDF)
総務省|令和3年版 情報通信白書|電話通信料
パケット通信料とは?仕組みや目安、高額になる理由を紹介
楽天モバイルは、無制限プランが3,278円なのでその安さが際立ちますね。
通信料の内訳|基本料金だけじゃない隠れた費用
実は、楽天モバイルの「通信料」として請求される金額には、以下が含まれます。
- Rakuten最強プランの基本料金(データ使用量による変動)
- 通話料金(Rakuten Link未使用時:30秒22円)
- SMS料金(Rakuten Link未使用時:1通3.3円)
- オプションサービス料金(各種保証・エンタメサービス等)
楽天モバイルの大きな特徴は、専用アプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話・SMSが無料という点です。
でも、標準の電話アプリを使った場合は30秒22円の通話料が発生します。これを知らないと、思わぬ高額請求につながります。
昔「楽天モバイルって通話無料でしょ?」と思っていた時期がありましたが、実は「Rakuten Linkを使えば」という条件付きなんです。

楽天経済圏の仕組みと同じで、ルールを理解すればお得ですが、知らずに使うと損をする可能性があります。
しっかり理解すればこれほどお得なサービスは他にないので、皆さんには絶対に損してほしくありません。
「無料のはずが高額請求」になる5つの落とし穴
楽天モバイルで通話料が高額になってしまう主な原因を見てみましょう。
1. OS標準アプリでの発信
スマホに最初から入っている電話アプリで発信すると、Rakuten Linkの無料通話対象外となり、30秒22円の通話料がかかります。
2. ナビダイヤル(0570など)への発信
Rakuten Linkアプリを使っても、以下の番号は無料対象外です。
- ナビダイヤル(0570から始まる番号)
- 一部特番(188、171、#7119、#8000など)
- 留守番電話(1417)
特に0570のナビダイヤルは多くの企業が使用しているため、知らずに高額請求になるケースが頻発しています。
3. WebサイトやGoogleマップからの発信
WebサイトやGoogleマップの電話番号をタップすると、標準アプリが立ち上がることがあります。そのまま発信すると有料通話になってしまいます。
4. 留守番電話の再生方法
「1417」に発信して留守番電話を再生すると通話料がかかります。Rakuten Linkアプリ内の「留守番電話」から再生すれば無料です。
5. iPhoneユーザー特有の問題
iPhoneでは着信が標準アプリで通知されることがあり、折り返し発信時に誤って標準アプリから発信してしまうリスクが高くなります。
これらは本当に「知っているか知らないか」で月の請求額が全然変わってきます。
私の友達も楽天モバイルにしたばかりの頃、Googleマップから直接電話をかけて「なんでこんなに通話料が高いの?」と大騒ぎしていました。
スマホ操作に慣れていない方にとっては、かなりのトラップだと感じます。
「請求がおかしい」と感じる本当の理由

楽天モバイルの請求がおかしいと思う場合は、以下のようなパターンがあるので確認してください。
利用明細の確認不足
my楽天モバイルで利用明細を詳しく確認すれば、どこで料金が発生したかが分かります。通話料、SMS料金、オプション料金が全て明細で確認できます。
家族契約の混同
家族の楽天モバイル契約の支払い方法が、自分のクレジットカードに設定されていると、身に覚えのない請求が来る可能性があります。
無料期間終了後の自動課金
キャンペーンの無料期間が終了すると、自動的に有料プランに移行することがあります。例えば、2022年7月の「1GB以下0円」プラン廃止時は大きな話題になりましたよね。
データ利用量の概算表示と実際の差
my楽天モバイルアプリのホーム画面の使用量は「概算」であり、実際の請求に反映されるデータ量と異なる場合があります。
フィッシング詐欺の可能性
「お引き落とし不可」などのメールが楽天モバイルを装って届くことがあります。怪しいメールのURLは絶対にクリックせず、公式サイトから直接ログインして確認しましょう。
最悪の場合、第三者による不正契約の可能性もあります。my楽天モバイルで見慣れない電話番号がないか定期的にチェックしてください。
解約後も請求が続く3つの理由

楽天モバイルを解約したのに請求が止まらない場合、以下の原因が考えられます。
1. 製品に紐づくオプションサービスの継続
「スマホ交換保証プラス」「故障紛失保証 with AppleCare Services」などは、回線解約時に自動解約されません。月額715円~1,100円程度の料金が継続請求されることがあります。
2. 解約事務手数料の発生
2025年4月1日以降の新規契約で、1年以内に解約した場合は最大1,078円の解約事務手数料が発生します。
3. 楽天モバイル買い替え超トクプログラムの残債
製品返却または買い取り手続きを完了しない限り、支払い残額が継続します。解約したのに請求されたら、「え、なんで?」という気持ちになるのわかります。
オプションの自動解約は意外とされないことが多いので、楽天モバイルに限らず、解約時はオプションサービスをしっかり確認する習慣をつけておきましょう。
楽天モバイル通信料を極限まで安くする節約術

楽天モバイルの通信料は、工夫次第でさらに安く抑えることができます。特に無料通話アプリの活用や家族割引の利用は、月々の費用を大幅に削減できます。
Rakuten Linkアプリを完全マスターする4つの鉄則
楽天モバイルで通信料を最小限に抑えるには、Rakuten Linkアプリの完全活用が必須です。
1. 発信は必ずRakuten Linkから
電話をかける際は、必ずRakuten Linkアプリを起動してから発信してください。WebサイトやGoogleマップの番号をタップする場合も、一度番号をコピーしてRakuten Linkに貼り付けるひと手間が確実です。
2. iPhoneユーザーは折り返し発信に注意
着信が標準アプリで通知されても、折り返し発信時は必ずRakuten Linkから行います。通話履歴もRakuten Link内で確認する習慣を身につけましょう。
3. Androidユーザーには裏技アプリ
「Rakuten Linkサポータ」のような非公式アプリは、発信時にRakuten Linkへの切り替えを促したり、強制的にRakuten Linkで発信したりする機能があります(自己責任でご利用ください)。
4. SMSもRakuten Linkで送信

国内SMSもRakuten Link経由なら無料です。企業からのSMSに返信する際も、必ずRakuten Linkアプリから行いましょう。
Googleマップから直接電話をかけると有料通話になってしまうので、連絡先へは全てRakuten Linkに集約してください。
Rakuten Link経由はちょっと面倒に思うかもしれませんが、「月額3,278円で無制限通話も含む」と思えば全然ペイできます。
オプションサービスの見直し|本当に必要なものだけを選ぶ
楽天モバイルは基本料金が安い分、オプションサービスは本当に必要なものだけに絞るのが節約の基本です。
オプションサービス名 | 月額料金(税込) | 特徴 |
---|---|---|
15分(標準)通話かけ放題 | 1,100円 | OS標準アプリでの国内通話が1回15分以内かけ放題 |
国際通話かけ放題 | 980円 | 海外指定65の国と地域への通話がかけ放題 |
最強保護 | 660円 | ウイルス対策、個人情報漏洩対策、補償・サポートを網羅 |
スマホ交換保証プラス | 715円~1,100円 | 製品の故障や紛失を保証 |
留守番電話 | 無料 | 電話に出られない時の伝言サービス |
現在契約中のオプションは、my楽天モバイルの「契約プラン」→「ご契約中のオプションサービス」で簡単に確認できます。不要なオプションが見つかったら、同じページから解約手続きが可能です。
特に注意が必要なのは、製品保証系のオプションです。回線契約を解約しても自動解約されず、別途解約手続きが必要なケースが多いのです。また、一部オプションは解約月の料金が日割り計算されません。
私も昔は「とりあえず最初は無料だから付けておこう、あとで解約すればいいか」とオプションを契約してしまうタイプでした。
でも請求が来てから「これ何だっけ?」となるパターンは本当にありがちです。
スマホの保証サービスなど、万が一に備えて契約しがちですが、実際の使用頻度は低く、回線解約時に忘れがちなので要チェックです。
最強家族プログラムで家族全員がお得に
楽天モバイルの「最強家族プログラム」は、家族みんなで利用すると月額料金が永年110円割引になるサービスです。離れて住む親戚や同性パートナー、事実婚の方も対象で、最大20回線まで参加可能。
割引内容
- 対象回線ごとに毎月110円割引
- 2025年2月利用分以降は日割り計算なし(月初参加でも丸々割引適用)
- 最大20回線まで参加可能
対象範囲
2024年4月10日以降、親戚・同性パートナー・事実婚の方も対象になり、様々な「家族のかたち」で利用できるようになりました。
参加方法
代表者がmy楽天モバイルでグループを作成し、招待用リンクを家族に共有するだけで完了します。
紹介キャンペーンとの併用効果
家族で新規契約する際、紹介キャンペーンと最強家族プログラムを併用すると、最大23,000ポイント(条件による)を獲得できる可能性があります。
この「最強家族プログラム」と「紹介キャンペーン」の組み合わせは本当にすごいですよ。
ポイントがかなり貯まりますし、毎月110円といっても年間1,320円、家族6人なら結構な金額になります。
海外利用も賢く|2GB無料を活用する方法
楽天モバイルは海外でも追加設定なしで月2GBまで無料でデータ通信が利用できます。
海外ローミングの基本
- 海外指定91の国と地域で月2GBまで高速通信無料
- 2GB超過後は最大128kbpsに制限
- 1GBあたり500円でデータチャージ可能
- Rakuten Linkアプリで海外から日本への通話も無料
高額請求の注意点
海外で標準の電話アプリやSMSを使用すると、国・地域別従量課金が発生し高額請求になります。利用金額が5,000円を超過するごとにサービスが一時停止される仕組みがあります。
eSIM併用という選択肢
頻繁にデータ通信を使う場合や長期滞在の際は、現地のeSIMサービス(Holaflyなど)の利用も検討してください。定額料金で安心して利用できるため、高額請求のリスクを避けられます。
海外旅行時は、まず楽天モバイルの2GB無料分を使い切り、足りなくなったら現地Wi-FiやeSIMを使いましょう。
初海外で「スマホが繋がらない」と焦った友人がいましたが、楽天モバイルならそのまま使えるので安心感は本当に大きいです。ただし標準アプリでの通話・SMS送信は、本当に一瞬で高額請求になるので細心の注意が必要です。
トラブル発生時の確実な対処法
楽天モバイルの請求に関する疑問やトラブルは誰にでも起こり得ます。そんな時でも慌てず、手順を確認・問い合わせを行いましょう。
my楽天モバイルを使った詳細確認手順
請求確認の4ステップ
- my楽天モバイルにログイン(アプリまたはWeb版)
- 「利用料金」画面を開く→確認したい月を選択→「利用明細を見る」
- 内訳の詳細確認(プラン料金、通話料、オプション料など)
- 詳細明細のダウンロード(通信先・通信時間・料金が詳細表示)
便利なのは、Rakuten Linkを使った通話と標準アプリを使った通話が区別して表示されることです。「先月ナビダイヤルにかけてしまったな」などがわかれば、次の節約に活かせます。
利用明細を見るのは面倒と思う方もいるかもしれません。でも、自分のスマホ代の使い道が分からないまま支払うのは「ブラックボックスにお金を投げ込んでいる」ようなものです。
Rakuten Linkと標準アプリの区別表示は本当に便利で、どこで料金が発生したかが一目瞭然になります。
効果的なサポート活用術
問題が自己解決できない場合は、以下の窓口も活用してください。
1. 自己解決ツール
my楽天モバイルの「お客様サポート」にある「よく見られているご質問」や「トラブル解決ナビ」を確認。
2. オンラインチャット
- 対応時間:9:00~23:00(最終受付22:30)
- リアルタイムでオペレーターに相談可能
- 混雑時は繋がりにくい場合があるため時間に余裕を持って利用
3. 店舗での直接相談
- 全国にある実店舗で対面相談
- Webから来店予約が可能なので、待ち時間短縮
4. 電話での問い合わせ
緊急性の高い問題や複雑な内容の場合に便利。必要な情報(契約者名、契約番号、請求書詳細、問題の具体的内容など)を事前に準備しておくとスムーズです。
5. 消費者相談窓口の活用
楽天モバイルのサポートで解決しない場合は、国民生活センターの消費者ホットライン188への相談も検討してください。
ナビダイヤルで16分も待たされた挙句、結局繋がらなかったという人もいるので、困った時にいきなり電話するより、まずmy楽天モバイルで情報収集してチャットで相談するのが賢い選択です。
チャットなら深夜まで対応していますし、気軽に質問できるのが魅力です。どうしても解決しない場合は、迷わず消費者ホットライン188に相談しましょう。
まとめ:楽天モバイル通信料とは?知恵袋ではわからない複雑な理由
楽天モバイルの通信料は、シンプルに見える「Rakuten最強プラン」の裏に、実は知っておくべき細かなルールや落とし穴が隠されています。
Rakuten Linkアプリの利用有無による通話料の違い、製品に紐づくオプションサービスの自動継続、1年以内解約の解約事務手数料、海外利用時の注意点など、ユーザーが「おかしい」と感じるポイントは多岐にわたります。
my楽天モバイルで利用明細をこまめに確認し、Rakuten Linkアプリを正しく使いこなし、家族割引を活用すれば、楽天モバイルは間違いなくお得で便利なサービスになります。
万が一トラブルが発生しても、チャットサポートや最終的には国民生活センターなどの公的機関の窓口があるので安心です。
以上、この情報が、あなたの楽天モバイルライフをより豊かにする一助となれば幸いです。
- 基本料金は3段階:3GB/1,078円、20GB/2,178円、無制限/3,278円
- 通話無料はRakuten Linkアプリ使用時のみ
- 標準アプリ使用時は30秒22円の通話料発生
- ナビダイヤル(0570)はRakuten Linkでも有料
- オプションサービスは回線解約時に自動解約されない
- 1年以内解約で最大1,078円の解約事務手数料
- 家族割引で1回線につき月110円割引
- 海外ローミングは月2GBまで無料
- 海外での標準アプリ使用は高額請求リスク
- 請求確認はmy楽天モバイルの利用明細で詳細チェック
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